※手術の種類は様々なため、ここでは一般的な手術のための解説です。特別な手術の場合は、担当医師の指示を受けてください。
手術をしたあとは、なるべく早く回復していきたいですよね。
手術での傷を早期に修復することにより、精神的なストレスを減らして自己免疫力を維持し、体内に炎症反応と戦ったり、外からの病原菌を寄せ付けづらくしてくれます。
術後すぐのの食事は病院で管理されたものを出してくださることが多いですね。
ここでは、術前から準備をしておくことで、よりスムーズに回復に向かえるように、退院後の食生活のポイントをお伝えします。
手術が決まり、忙しい中ですが、細胞の入れ替え・修復のタイミングに合わせて、食べ物を見直して早期回復を目指しましょう
回復のスピードは細胞分裂のスピード
細胞がどんどん分裂して、古い細胞から新しい細胞に入れ替わることで、回復していきます。
細胞分裂を活発にすること=新陳代謝をあげる食事・生活習慣の見直しが必要です。
新陳代謝のサイクルを知って、食事を改善していきましょう。
身体の細胞は適切なサイクルで生まれ変わっています。
肌・子宮 28日
心臓 22日
胃腸 3~7日
骨 2年
筋肉・肝臓 60日
心臓 22日
血液120日
この数値は一番元気な時(17歳)のサイクルです。
残念ながら、、、どうしても加齢から新陳代謝は悪くなります。
ご自分の年齢から17を引いた数を上記の日付に足すと、おおよそ自分の周期が算出で
例:44歳の場合
肌のサイクル 28日+(44歳ー17歳)=55日!!!ひえー倍ですね・・・
血液の入れ替わりは身体の組織の入れ替わりと同時に進行しますので、3~4ヶ月かかります。
血液の入れ替わり⇒血液サラサラ⇒活性化細胞⇒免疫力アップにつながります。
病原体や活性物質への免疫などが強化されます。
傷の修復に役立ちます。
食事のサイクルも4ヶ月くらい長期間で考えましょう。
今食べている食事の効果は4ヶ月後の自分をつくることになりますね。
もし手術が決まったら、すぐに食生活の改善を行ったほうが良さそうですね
新陳代謝に必要な栄養素
たんぱく質:身体をつくる材料
多く含まれる食品 肉・魚・大豆製品・卵
鉄:出血で失った血を造る、傷の修復に必要な酵素を運ぶ
多く含まれる食品 レバー、うなぎ・イワシ・カツオ・
ビタミンCとともに ほうれん草・小松菜・大豆製品
亜鉛:新陳代謝に関わる酵素の材料
多く含まれる食品 牡蠣・レバー・ごま・大豆製品
ビタミンA:傷口の粘膜の強化と肌の新陳代謝の促進
多く含まれる食品 ほうれん草・小松菜・春菊・ニラ
ビタミンC:亜鉛の吸収をアップ・免疫力のアップ
多く含まれる食品 フルーツ・ビーマン・ブロッコリー
簡単レシピ
*レバー、緑黄色野菜(人参・かぼちゃ・ほうれん草)、大豆製品は傷回復向けのいくつもの栄養素を含んでいて、料理に使うと一石三鳥です♪
・豆乳レバーペースト
<材料>
鶏レバー 100g
大豆水煮 80g
(乾燥は30g*水を3倍量入れ、圧力鍋で加熱一分、放置)
白ネギ 20g
コンソメ 小さじ1
塩・胡椒 少々
パセリ 5g
にんにく 1片
<作り方>
1.レバーは血の部分を捨てて、沸騰したお湯に入れる。色が変わったら、ザルに上げる
2.鍋にレバー・大豆・白ネギ・コンソメ・塩コショウ・にんにくを入れて、材料ヒタヒタのお水を入れて中火で煮る
3.少し煮詰まって来たら、フードプロセッサーに入れ替える。ここでパセリを入れる
4.ペースト状にして、できあがり♪
冷凍保存もできるので、多めに作ってちょこちょこ食べるのがおすすめです。
たばこ
禁煙です!
手術前、一ヶ月前からの禁煙が推奨です。
手術前に喫煙すると、以下のリスクを伴いますので、注意してくださいね
・術後の肺炎・傷の感染
・全身麻酔での人工呼吸をきっかけに、痰が多く出ることがあります。この痰を取り省くのは痛いそうですよ。
・痰が多いと、咳が出て術後の傷に響きます
・痰を出すための咳が原因で、肺炎の原因にもなります
飲酒
適量で構いません。
適量とは、
・ビール 中瓶(500ml)1本
・日本酒 1合(180ml)
・焼酎 0.6合(110ml)
・ウィスキー ダブル1杯(60ml)
・ワイン 1/4本(180ml)
・缶チューハイ 1.5缶(520ml)
程度です。
いずれにしろ、飲み過ぎはNGです。
こちらも担当医の指示に従ってください。
まとめ
傷口を早く治すための、土台づくりは日々の食生活から。
早めに材料を取り入れて、あげてください。
見た目は元気でも、手術後は身体は疲れています。予め準備をして栄養素をしっかり入れておいて、手術後の回復を待ってください。
ストレス・睡眠不足も回復を遅くするので、ゆったりしっかり睡眠をとってくださいね。
早い回復を応援しています。