減塩が必要な病気はなにがある?病気が悪くなったらどうなるの??

減塩を行う病気は
・高血圧症
・妊娠高血圧症候群
です。
●高血圧症
日本人の3人に一人は高血圧と言われています。
①高血圧の基準は?
高血圧の基準
正常高値というのは、「高血圧の一歩手前で、注意が必要なレベル」という意味で、高血圧予備軍の段階です。
この段階でなんとか生活習慣の改善で数値を下げたいものです。
(孤立性)収縮期高血圧とは、収縮期血圧だけが特に高いもので、動脈硬化の進んだ高齢者に多くみられます。
②なぜ高血圧だといけないの?
安静状態での血圧が慢性的に正常値より高い状態になるため、血管に常に負担がかかっている状態なのです。そのため、血管の内側が傷ついたり、硬くなったりして動脈硬化を起こしやすくなるのです。動脈硬化が発生すると脳・腎臓・心臓などの重大な疾病を引き起こします。
血圧が2mmHg上がったただけで、心筋梗塞が7%増加するというデータもあります。血圧130㎜Hg以下の人と比較して、高血圧の人は4.8倍もの心筋梗塞死のリスクが高いという報告もあります。
③どんな症状があるの?
これといった自覚症状はありません。
ストレス・過労・加齢による原因もありますが、高血圧の症状でもあります。
「頭痛」
「耳鳴り」
「肩こり」
「腰痛」
「動悸」
「むくみ」
「鼻血」
「汗」
④どんな病気につながるの?
1.脳の疾患
   脳出血 脳血管の壁が気づつけられて絵師し、小血管が破裂して脳内出血を起こします。出血によりできた血の塊を血腫といい、腫瘍が大きくなると脳を圧迫して頭痛や意識障害などを引き起こします
   脳梗塞 動脈硬化などにより血管の一部が詰まったり破れたりして、その先の細胞には栄養を運ぶことができず、脳細胞を壊死させてしまう病気です。手足の力が急に入らなくなったり、言葉がもつれてうまくしゃべれなくなったり、目が見えにくくなったりという前ぶれがあるそうです。
   、くも膜下出血 図解コツの下「くも膜」という薄い膜の下に脳につながる血管が通っています。その血管に動脈硬化や動脈瘤があると血圧の上昇により急に破れることがあります。
症状は、突然の強烈な頭痛・吐き気・嘔吐が起こり、意識不明になるケースも珍しくありません。痛みは後頭部や首の付け根に表れます。
2.心臓の疾患 心筋梗塞、狭心症など
3.腎臓の疾患 慢性腎臓病
脳卒中のリスクも高まります。
日本は、30歳代、40歳代の比較的若い世代でも、すでに約半数の人が高血圧の状態であるそうです。この世代の80~90%の人は治療を受けていません。高血圧の状態を長時間放置していると、血管が痛みいきなり脳卒中や心筋梗塞になりかねないのです。予防が大事、もしもなってしまったら早めの生活習慣見直しを行いましょう。
●妊娠高血圧症候群
妊娠中期以降に母体に高血圧・たんぱく尿・むくみのいづれかが現れる症状です。
原因は、胎盤の血管が作られる際になんらかの以上があった場合に発症するという説が有力ですが、まだ明らかなことは分かっていません。
この症状の場合も1日あたり10g以下の塩分制限を推奨しています。